ビブリオエッセイ Vol.1

8月22日、SNSで好感度が上がる文章の書き方サロン「ふみサロ」の2回目のレクチャーを受講しました。「ふみサロ」の案内サイトや、読んだ本の販売サイト等へのリンクはページ最後「この記事の関連リンク」にまとめて記載します。

今回読んだ本は、後藤勇人先生が書かれた「女性が仕事で夢を叶える! 心磨き7レッスン」です。

この本は「夢を叶えるために頑張っているが、なかなか夢に辿り着かない夢追い女子に、最短で成功や夢を手に入れる」ための心磨きを施すというコンセプトで書かれています。

私がこの本から得た気づきを、エッセイとしてまとめてみました。


「想定外をつぶす」ことの大事さ

私がこの本を読んで感じたことは、最悪な事態が起こったときに備えて、「すべての想定外を潰す」ことが、いかに大事かということだ。

私は介助能力が低いヘルパーさんに介助を受けるという経験から、いかに後藤先生の教えが大事かを学んだ。

私は重度の視覚障害と肢体不自由の重複障害がある。視覚障害の程度は右目の視力は全くなく、左目はテレフォンカードの使用済みの穴から、1.5m先の景色がわかる程度である。

肢体不自由障害の程度は脳性麻痺による運動機能障害のため、外出時には車椅子を使っている。

このような障害を抱えているため、通院や仕事以外の外出には介護ヘルパーをつけている。

2年ほど前から、ヘルパーAさんにお世話になっているが、このAさん、「ド」がつくほどの方向音痴で、仕事の要領が悪い一方、手順が決められた仕事なら、本当に真面目にこなせるのである。そんなAさんに外出介助でお世話になったのだが、Aさんの要領の悪さに起因するトラブルが次々に起こった。

あるときはAさんが道に迷って、目的地まで10分程度で着ける場所に40分かかってしまった。このときAさんは周りを見ていなかったうえ、動く物を目印にして歩いていたのだ。

またあるときは、病院で私が車椅子の位置がわからず立ち止まっていたところ、Aさんが車椅子の肘掛けに手を導いて場所を教えてくれた。だが、なんと私の車椅子から2歩も後ろにいる状態で手を導いたため、バランスを崩して倒れそうになった。様子を見ていた主治医が「河和さん、あと2歩前です」と声をかけてくださり、倒れずに済んだ。こんなトラブルが四六時中発生したのだ。

そこで私は、Aさんの外出介助中に起こりうる、想定外のリスクをピックアップして介助マニュアルを作り、Aさんに手渡した。

後藤先生の教えがこのような形で役に立つとは思わなかったが、実体験を通して、想定外をなくすことの大事さを痛感させられた。


補足

視覚障害者を椅子に誘導するときは、介助者が視覚障害者の手を椅子の背もたれに触れさせる(背もたれのない椅子の場合は座面に視覚障害者の手を触れさせる)。

車椅子を使用する視覚障害者には、肘掛けに手を触れさせることで車椅子に近づいたことがわかるうえ、車椅子に移乗する動作も安全に行える。


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