ビブリオエッセイ Vol.2

9月26日、SNSで好感度が上がる文章の書き方サロン「ふみサロ」の3回目のレクチャーを受講しました。「ふみサロ」の案内サイトや、読んだ本の販売サイト等へのリンクはページ最後「この記事の関連リンク」にまとめて記載します。

感動させない読みと感動させる読み

斉藤ゆき子先生が書かれた「奇跡の朗読教室 人生を変えた21の話」を読んだ。この本を読むまで私は、朗読に「人を動かす力」があるとは思ってもいなかった。耳でも本を読んでいるはずなのに…。

私は重度の視覚障害と肢体不自由の重複障害がある。

視覚障害の程度は未熟児網膜症により右目は失明、左目にも重度の視力障害と視野障害がある。日常の文字の読み書きは点字を使っている。

重度の視覚障害者が通常の活字本を読む手段には、点訳《てんやく》してもらって読む、音声訳《おんせいやく》(音訳《おんやく》と略すこともある)してもらって読む方法がある。

点訳は活字から点字に翻訳することなので、健常者には想像できるかもしれないが、音訳は、朗読と異なる要素が何点かある。

中でも音訳が朗読と大きく違う点は、視覚障害がある読者に筆者の意図や登場人物の台詞の意図を想像させるために、あえて音訳者は朗読劇のように演じないでよむことだ。学生が教師に教科書を読むように指示されて、しぶしぶ読んでいるようなイメージで、抑揚をつけずに読むことが推奨されている。

「なぜ、自分は人日本を読んでもらっても、さほど感動しなかったのか」と考えて出た答えは、音訳と朗読の概念の差なのだということに気づいた。

さらにこの本を読んで感動したのは、朗読によって生徒さんの感情がとてもよい方向に変わったことだ。

不安神経症で、人前で何かをやるときは緊張で気分が悪くなってしまうほどだったチロママが、人前で発表することに慣れて、前向きな性格に代わった話や、朗読ライブがきっかけに、「話すときは一方的に話すのではなく、相手の心を意識して話す」ということに初めて気づいた川原さんの話などが特に印象に残った。

これまで朗読は、聴衆を感動させることに重きが置かれていると思っていたが、朗読者自身の価値観をも変化させてしまう、すごい力を持っていることがよくわかった。機会があれば「朗読ライブ」に出かけてみたいと思った。

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